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【読書記録】東野圭吾「聖女の救済」東野作品ベスト5に入りました。

前回のアドセンス記事にスターをつけてくださったり、ブクマで応援してくださったりと、このブログ続けててよかったなと思いました。思いきってワードプレスで新ブログを立ち上げようかな?なんて思考もあります。何か進展しましたら報告させてください。


「聖女の救済」東野圭吾
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おすすめ度★★★★☆(4.5)

作品について

この本は、容疑者Xの献身、真夏の方程式に続くガリレオシリーズの長編です。そしてこちらも映像化されています。東野先生、やばいですね!すごいです!


【ざっとしたあらすじ】
真柴義孝が殺される。発見したのは愛人。妻は先日、真柴から離婚を告げられている。しかし!!一番動機がありそうなこの妻には鉄壁のアリバイが!!
これは完全犯罪なのか?!?!

感想

★4.5!東野先生作品で私の中ではベスト5には入りました(^^)
いつも通り核心にせまるネタバレは書きませんが、紹介がてら少し内容にも触れていきます。

【私の推しポイント】

①怖すぎない←笑
私にとってはわりと大事なポイントです。まずですね、このお話の面白いところは犯人が初めの5.6ページでわかるところです。なので安心してその先を読んでいけるわけです。
同じおすすめ度★4.5の「十角館の殺人」では、「えー、犯人はこの人だったの?びびびびびっくり!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!」という驚きやスリルがあって、これはこれで最高に面白かったのですが、真逆です。

先ほど言いましたが犯人はしょっぱなわかるので先に書いてしまうと、妻です。夫(真柴義孝)が亡くなったときに妻は北海道の地元にいたのです。確実に、殺せない距離なのです。ちなみに和歌山毒物カレー事件と同じヒ素で、毒殺でした。

②忘れたころに湯川登場
のめり込んで読んでて、突然湯川が出てきました。130ページ越えたあたりだったので、すっかり湯川のことを忘れていて、「あ!これガリレオシリーズだったか✋(-.-)」と思い出しました。

③湯川の指示でスプリング8が登場
スプリング8とは大型放射光施設だそうです。放射光を使って、物質の原子・分子レベルでいろいろ調べられる実際の施設だそうです。カレー事件のときのヒ素もここで調べられたということで、、、。私は中学生だったのでそこまで詳しくは知りませんでしたが、あの事件は衝撃でした。容疑者の顔やインタビュー映像をいまだに覚えているぐらいです。今の若者には伝わらないと思いますが、この事件を知ってる世代なら、ちょっと小説とリンクして興味を書き立てられると思います。

④内海刑事が福山雅治の曲を!
途中で福山雅治の曲を聴いてるシーンが出て来て、「湯川じゃ~ん!!」と思いました。ちょっとクスっとする場面です。

⑤キーワード「虚数解」
初めの5ページほどで犯人がわかるのに、捜査は難航します。結局、400ページある本のラストになるまでトリックがわかりません。
湯川は散々トリックについて悩み、実験をします。そして最終的にたどり着いた結果は「虚数解」だと。
湯川のいう虚数解とは、『理論上はあり得ても、現実にはありえない』ということでした。読んでるときには意味不明だったけど、妻のトリックが分かったときに「なるほどね。虚数解だわ。私には無理。」となりました。どんな意味の虚数解なのか、あなたにはできそうか、ぜひお読みになって考えてみてください。そしてそれが【聖女の救済】というタイトルにも繋がります。


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