人生模索中ブログ(-.-)

happyを追究したniko life~さよならメニエール~

映画「蜜蜂と遠雷」公開初日に観た感想

今朝、起きたら雨が降っていました。
今朝、基礎体温を計ったら下がっていました。

つまり、私にとってちょっと憂鬱な朝でした。こうなったらhappyにしようと思い、優雅に朝風呂に浸かり映画を観に行くことを決めました。

本日公開の「蜜蜂と遠雷」です。

あらすじ

3年に一度開催され、若手ピアニストの登竜門として注目される芳ヶ江国際ピアノコンクール。
かつて天才少女と言われ、その将来を嘱望されるも、7年前、母親の死をきっかけに表舞台から消えていた栄伝亜夜は、再起をかけ、自分の音を探しに、コンクールに挑む。
そしてそこで、3人のコンテスタントと出会う。岩手の楽器店で働くかたわら、夢を諦めず、“生活者の音楽”を掲げ、年齢制限ギリギリで最後のコンクールに挑むサラリーマン奏者、高島明石。幼少の頃、亜夜と共にピアノを学び、いまは名門ジュリアード音楽院に在学し、人気実力を兼ね備えた優勝大本命のマサル・カルロス・レヴィ・アナトール。
そして、今は亡き“ピアノの神様”の推薦状を持ち、突如として現れた謎の少年、風間塵。国際コンクールの熾烈な戦いを通し、ライバルたちと互いに刺激し合う中で、亜夜は、かつての自分の音楽と向き合うことになる。果たして亜夜は、まだ音楽の神様に愛されているのか。そして、最後に勝つのは誰か?
(公式サイトより引用)

感想

これから観る方がたくさんいると思うので途中までネタバレはありません。ネタバレかな?と思うところで予告しますので、個人の判断でお読みいただければと思います。

私は原作を5ページほどで脱落したものです。私はピアノが大好きですが、音のないピアノの小説は読むことができなかったのです。

映画を観終わった直後の感想は、「この内容を、どうやって音のない文章で表したの?」ということでした。しかし、原作を読んだ方たち、さらには著者『恩田陸』さんは私とは逆だったのです。

文字から音が聴こえてくるとまで言われる圧倒的な音楽描写を伴うこの物語は、恩田曰く、「そもそも、この小説は絶対に小説でなければできないことをやろうと決心して書き始めたもの」であり、「映画化の話があった時は、なんという無謀な人たちだろうとほとんど内心あきれていた」ほど。
(公式サイトより引用)

私とは逆に、原作を読んでからこの映画を観た方はどんな感想を持つのだろうととても気になりました。文章だからの良さというのがあるのでしょう。むしろ原作を読まないで映画をみたからこそ楽しめたのかも?と思ったりしています。

私としては、とてもいい映画でした。しかし、絶対夫とは一緒に観れない、そして友達と楽しく観る映画でもないなと思いました。全体的に明るい印象ではありません。しかし観終わったあとは満足感でいっぱいになりますので、そこはとてもよかったです。
正直この映画を、音楽に興味がない人が観たらどう思うのでしょうか。うちの夫なら確実に寝ると思いました。
ただ、もう一度言いますが私はとても気に入りました。


【私のイチオシ】
(大事なネタバレではありませんが、ちょっと展開を書かないと伝わらないので書きます。)

①塵と亜夜の連弾
「月がきれいだね。」と言ったあと、塵がドビュッシーの月の光という曲を弾き始めます。そこに亜夜が加わり、即興の連弾が始まります。途中の曲はわからないけど、メドレーのようにベートーヴェンの月光につながります。
そのときの二人の楽しそうな姿。
連弾の楽しみ、即興の楽しみ、知っている身としては、わくわくが止まらず、「月つながり即興連弾」がおしゃれすぎて興奮しました。
映像がアップされていたので、興味のある方はご覧下さい。ただし、映画館で観る予定がある方は、ここで聴かずに映画館で聴いた方が絶対いいと思います。

②本選の演奏
本選は協奏曲(オーケストラとピアノの演奏)でした。
聴き応え抜群。もう映画館ということを忘れて拍手しそうになりました(笑)
私も一度だけモーツァルトのコンツェルトを小学生の時に弾いたのですが(遊びの範囲です)、そのときの気持ち良さ、快感、興奮はいまだに忘れられません。映画館で聴いているだけですが、興奮してしまいました。ぶっちゃけ誰が勝つかなんてどうでもよかったです。物語の山はそこじゃないなと思いました。

③キャストがよかった
原作を読んでいないため先入観もなかったのですが、主要人物4人がとてもよかったです。コンクールという場はもっとギスギスしそうなのに、4人はそういう雰囲気ではなく、お互いを尊重しあっているようなところが素敵でした。協奏曲の練習でスランプに陥るマサルに、亜夜が手を貸すシーンがあります。一緒に音を奏でるというのは楽しいことだとマサルも気づいたのかな?それぞれに葛藤はあるのですが「やっぱりピアノが好き」ということが4人から伝わりました。


以上が、原作を読まずに映画を観た感想です。
原作、気になります。 ただ、多分やっぱり読みきれないんだろうな、、なんて思います。すごい分厚いし。
私、音楽は耳で聴きたい。だけどどんな描写なのかちょっと気になるなと煮え切らない気持ちです。親が原作をもっていたので、気がついたとき(いつになることやら。)読んでみようと思います。

その前に恩田陸さんの「木漏れ日に泳ぐ魚」が気になっているのでこちらの方を先に読む確率大です!!


あ!!!!
【蜜蜂と遠雷】、、タイトルと物語の繋がりは何一つわかりませんでした。なぜこのタイトルなの?原作を読めばわかるの、、、?


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