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【読書記録】東野圭吾「白夜行」先が気になって一気読みです!

東野圭吾「白夜行」

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おすすめ度★★★★★

感想

( ネタバレあります。)

とにかく分厚い。全854ページ。
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いろいろな殺人や事件が起こります。亮司と雪穂が水面下で絡んでるという情報だけは脳内にあったものの、実際核心に迫るのは600ページすぎたあたりです。
それまでに伏線はたくさんありますが、なかなか二人は接触はしません。というか、むしろ最後のサンタさんまで接触しないです。

だ・か・ら!!!
どんどん気になって、取りつかれたように読んでしまうのです。

読み終わったときの率直な感想は、
「読み終えたー!!(達成感)」
「わー、最後死んじゃうんだっけ!」
「えっと、、いろいろ疑問。」
この3つでした。

そこでたくさんの考察サイトを拝読。一番夢中で読んだサイトはこちらです。
東野圭吾『白夜行』の感想と考察:ネタバレ
この方は、亮司はお父さんにやられていた説を唱えています。なるほど、納得しました。典子とのシーンで、「手、小さいんだな。」という亮司の発言があります。誰と比べてるの??と気になっていました。普通は雪穂かな?と思いますが、成人女性の手なんてそんなに大きさ変わらなくないですか、、?父親説は納得です。

さて、雪穂と亮司はどんな関係だったのでしょう。
●恋人説
●共犯としての仲間
●お互いを利用しているだけ
など、ネットではさまざまな意見がありました。

私は、、、
【根底では大事な存在だった】と思いたいです。
親(身近な大人)に裏切られた二人です。心の傷は半端ないと思います。誰も信用できないと思います。
だけど、誰かを信じたい。そして誰かにちゃんと愛されたい。と、心の底では思っているんじゃないかなぁと思います。それは、、なんとなく小学校教員としての願いなのかもしれません。
『愛されたい。どんなことをしたって裏切らず信じてくれる人を見つけたい。』と、そんな感情すらも小学生でなくしていたとしたら、心がいたたまれることこの上ないです。
二人は、「人なんて信じられない!」と思いながらも、お互いを利用(信用?)して、一緒にいろんな悪いことをしてきたのだと思います。
犯罪を隠すため、自分の立場や地位を守るため、劣等感を払拭するため、、。きっと唯一の存在だったと、、、私は思います。


最後に。
普段は平然と過ごしていながらも、家庭環境や抱えている背景が辛すぎる子どもって、いるんだろうと思います。教員として毎日子どもに接していましたが、ネグレクト的なもの、家庭内暴力には気づきやすいけど、性的虐待は一番気づけないと思いました。親からの言葉のDVは発覚することも多々あるけど、うまく本人が隠しとおしていたら気づける自信がありせん。

私は、いじめとか家庭事情とか辛い思いをしている子どもが減ったらいいな!と思って教員になりました。私が10年間出会ってきた教員も、みんなそう願っていると思います。
でも実際はとても難しい。とても。
ここらへんを深く書き始めると白夜行からずれていくので辞めます。

とにかく、殺人は関係なく、雪穂や亮司のような辛い背景のある小学生が実際いないことを祈るばかりです。
いや、いるんだろうけど。
いろいろと考えるきっかけとなる本でした。とにかく先が気になってのめり込んだ一冊です。


白夜行のドラマを見たので、こちらもぜひご覧ください😊
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