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happyを追究したniko life~さよならメニエール~

野田市虐待事件【DVについての持論】

ニュースや政治などについてはあまり切り込みたくはないのですが、いい機会なので、思っていることを書きます。
みなさんご存じだと思いますが、野田市虐待事件。小4の子が亡くなりました。このニュースを聞くたびに、気持ち悪くなります。

両親を許せない。そう思う気持ちは、みなさんと同じです。

先日、私、こんなツイートをしました。


このツイートは、5月17日の「スッキリ」をくまなく見た結果、つぶやいたものです。

このツイートにリプをくれた方がいました。
私とは違う考えの方でしたが、優しい口調でリプをくださったのが救われました。
今回このリプを受けて、この記事を書くことを決意しました。

この記事の結論から言います。
DVについての理解が深まらない限り、このような事件は終わらないだろう。

ニュースでは、

検察は論告で「母親の責任を放棄して虐待に同調した悪質な犯行である」と指摘

と言われていました。

なぜなら、夫にLINEで子どもの告げ口をしていたり、確実に虐待に荷担しているなと思う言動があったりしたからです。
100%、同感。こりゃ、母親は罰されるべきである。
しかし、私が言いたいのはここではない。

一方弁護側は、「勇一郎被告から壮絶なDVを受け、意向に逆らうのは難しい状況だった」

ここの部分です。

さらにいうと、このニュースを受けて加藤浩次さんが発言した言葉が一番一番ひっかかりました。

沖縄から移動して一緒に暮らしていない時期もある。でも、自分から追いかけていった部分もある。その部分でDVでずっと支配されていたっていうことはボクはちょっと考えづらいと思う、今回の件に関しては。

これです。
『自分から追いかけていった部分もある。その部分でDVにずっと支配されてたとは考えづらいと思う。』

…言いたいことはよーくわかります。
正常な方なら、そう思いますね。

みなさん、【ラストフレンズ】という錦戸くんと長澤まさみちゃんのドラマを見たことありますか?
DVを受けながらも、まさみちゃんは何度も何度も錦戸くんの元に戻るんです。そして、その度にまた暴力を振るわれる。
「あー!なんでまた戻るの?ばかじゃん!!!」とテレビ越しに思うんです。
見た人、思いませんでした?なんで自分からまた行くのさ!!おばか!!!!と。

でもね、、、
自分から戻っちゃうんです。
それがDV男の支配なんです。DV男が戻ってこいとわめく場合もありますが、そうではないことも多々ある。あくまでもDV男と付き合ってる人が自発的に近づいちゃうんです。
実際に、痛い思い、怖い思い、本当に辛いから何度か離れると思います。死にそうになるから。だけど少し経つと、
「私がいなくて大丈夫かな?」
「心配だな。」
「もう直ったかな?」と思って、連絡しちゃうのです。
私も2回ほど戻りました。
最後は3ヶ月あいたのに、、戻っちゃったのです。そしてそのときに、首を絞められて警察沙汰になり、今までの記録などから逮捕という形で縁を切ることになりました。

あれから約9年。
何度連絡してみようと思ったか。「次連絡したら絶対殺される。」と言い聞かせて辞めました。

さて、なぜそんなに最悪な男の元に戻ろうとするのか。自分の経験を元に考えてみました。

①私自身の自己肯定感が低い。
DV男は、とにかく溺愛してくれます。今となったら曲がった愛情だとわかりますが、人生でこんなに愛してくれる人はいないと、当時は思い込んでしまったんです。私のことを愛しているから、こんなに怒るんだ。私がちゃんとしてれば大丈夫。とドツボにはまっていくんです。
現に、「世界一好きだけど、世界一憎い。」と言われました。愛と憎しみの一体化。
離れたあとも、「あんなに愛してくれた人はいない。」って思って、連絡してしまうのです。

ちなみに、私も彼も幼い頃の家庭環境が芳しくありませんでした。きっとそれは大きく影響していると思います。

②キレる(5%) 優しい、面白い(95%)
基本、すごく素敵な人です。私の彼もクラスで1番人気な男の子でした。明るい、頭いい、優しい、面白い。いいとこだらけだったんです。そして彼とのいい思い出がたくさんあるんです。笑顔の2ショットもたくさん撮りました。
ただ一つ、逆鱗に触れるとやばい。これだけなんです。
だから、「彼の機嫌を損ねないようにしないと。」と怯えながら一緒にいることが多くなります。

③キレたあと、辛そう。泣いて謝る。
これもDVから離れられない理由だと思います。錦戸くんもそうでした。あんまりに彼に似てるので、ドラマを見るのが辛かったです。
暴力をふるったあと、我に返ったかのように「ごめん、もう傷つけないって思ってたのに、ほんとごめん、、俺最悪だ、、嫌いにならないで、、。」と泣きながら抱き締められます。私も泣きながら抱き締めてしまいます。
あー、、これの繰り返しです。

ニュースで言ってました。
母親の初公判でのセリフ。

「夫のことが好きでした。」

これに尽きるんですよ。どんなに暴力振るわれたって、好きだから戻っちゃう。こう思わせてしまうのがDVなのです。
最悪な母親だと思いながらも、このセリフを聞いて、自分の過去を思いだし、涙が出ました。

まとめ

【何年か間が空いてたって、連絡をとりたくなる、自分からまた戻ってしまう。】
自分だって散々戻ってしまったくせに、長澤まさみちゃんに「バカ!戻るな!」と言っていました。DVについて知らない方は、なおさらバカだと思うだろうし、理解できないと思います。
確かにバカなんです。でも、自分じゃどーにもならないんです。彼も私も。

加藤浩次さん

「母親が動きさえすれば、何回か心愛ちゃんを助けることができたとボクは思ってしまう。」

これは同感です。もう少し、母親が、女としてよりも母親としての自覚があれば、子どもを守れたのかもしれません。
DV被害がおさまったり、逃げることができたとしても、【長期的に観察する必要がある】。そして、本当の愛を彼にも彼女にも体感してもらわないと、何の解決にもなりません。

Twitterでこのニュースを見ていると、「母親もくそだ。」的な意見が多いです。そうです、当たり前だと思います。
この母親を擁護するつもりはありません。でも、これはかなり根深い問題です。
彼も私も努力したけれど、結局警察にお世話になりました。彼に何度も殺されかけて、彼自身も困って、何度も二人で泣きました。
ただただバッシングするのでは、世の中はよくなりません。
もっと根本的に、解決に向かってくれることを願い、この記事を書かせていただきました。
ぶっちゃけ、カップル、夫婦間のDVなら自分達の責任だけですが、こうやって罪のない子どもが被害に遭うのは本当に辛い。
ぜひ、理解できなくとも、DVについて一瞬でも考え、視野を広げるきっかけにしてくだされば幸いです。

ドラマ「ラストフレンズ」も、ぜひご覧下さい。

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