人生模索中ブログ(-.-)

happyを追究したniko life~さよならメニエール~

1.2月読書記録

こんにちは。
気まぐれにまとめて読書記録書こうと思います。

2020年は今のところ9冊読みました。
抜粋して書かせていただきます。

①「凍りくじら」★3.5
②「秘密」★5
③「夢幻花」★4.6
④「冷静と情熱のあいだ」赤★4.3 青★3.5
⑤「子どもたちは夜と遊ぶ」★5

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「凍りくじら」辻村深月
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おすすめ度★★★☆☆(3.5)

こちら、ドラえもんと縁の深い作品でした。楽しいのですが、ファンタジーなのです。私はファンタジーの楽しさをまだ見いだせていないので3.5。不思議なことを解明したい派です(笑)でも読みやすくて◎

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「秘密」東野圭吾
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おすすめ度★★★★★(5)

こちら、東野圭吾作品の中でも人気の高い小説だと知っていたのですが、私は今まで読むのを避けてました。
2010年、わりと深夜にドラマ「秘密」がやっていたのです。それをみて、志田未来ちゃんと佐々木蔵之介の親子なんだか夫婦なんだかの不思議なドラマに胸がつぶれる思いでした。そんなこんなで、この小説は心苦しく読めずにいました。
しかし!
【読んだらやはり名作!!】
今のところ東野圭吾No.3にのぼりつめました。ラストが切ない😩😩

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「夢幻花」東野圭吾
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おすすめ度★★★★☆(4.6)

これは私は好きでした。幻の朝顔のお話。No.5までにいれたい!!そのぐらい面白かったです。ただ、【ぐっとくる何か、衝撃や切なさや‥】というのは微妙だったから、No.6になってしまうかも、、?

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「冷静と情熱のあいだ」江國香織・辻仁成
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おすすめ度 赤★4.3 青★3.5

こちら昔、竹野内豊さん(かっこよすぎ😍)が映画に出てたなぁ、という記憶はありましたが、読んだことも観たこともありませんでした。
友達から借りまして「赤から読むといいよ」と言われたので教えを守って読みました。同じカップルの話を、赤は女目線、青は男目線で書かれています。噂だと、男は青から読んだほうがいいらしいです!!読む順番によって評価も変わりそうですが私は赤の方にだいぶ感情移入してしまいました。

しかし、友達3人は口を揃えて「青のがいい。」と言います。私的感想では、青のラストの順正の対応が「ここまで来てうじうじすんな✋」ってかんじでした。読む人によって感想が違うので面白いと思いました。

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「子どもたちは夜と遊ぶ」辻村深月
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おすすめ度★★★★★

上下巻で1000ページごえ。
これは読みごたえありすぎました。
そして重い。辛い。だけど、下巻は半日ノンストップで読んでしまいました。気になって気になって💦💦
どうしようもない登場人物も、すごく好きになってしまう。そしてラストのエピローグにもびっくり。「ん???どういうこと?」となってすぐにネタバレサイトに走りました(笑)
エピローグは希望がありました。
よかった。1000ページ読んできてどん底に突き落とされなくて。
その晩は夢にまで出てきてうなされたけど、心に残る一冊になりました。覚悟をもって読むなら是非おすすめです。


昨日半日で重い話を読んだのでちょっと心が疲れたので、ちょっぴりの間軽い本にしようかな。

また気が向いたら更新させていただきます。
最近メニエール病はいいのですが、パニック障害的なのが出てきてしまってちょっと戦っています。「気にしなーい。焦らなーい。たのしーく。」をモットーにしていますが、なかなか難しい。
迷わず心療内科に出戻りました。
一人で戦わず、先生や夫と共に未来に向けて頑張ろうと思います。

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今更ながら【2019年私が読んだgood本ランキング】

今さらですが、明けましておめでとうございます🐀!!今年も相変わらずゆるすぎる更新になりそうですが、どうぞよろしくお願いいたします。

一年のはじめに目標をたてることが好きで、それをクリアすることも好きでした。しかし、メニエール病後、目標は立てません。強いて言うなら、『自分がhappyなことをして健康に生きる』です。


ブログに書きたい内容はたくさんあるのですが、なかなか執筆に至らず…

【ここんところ書きたいこと】
・読書記録
(凍りのくじら、秘密)

・岩盤浴でパニック症状
(メニエールとは直接の関係はなさそうなんだけど…でもメニエールによる弊害?な気もするという事後考察)

・2019年読書ランキング

・東野圭吾作品ランキング

・お一人様ディズニーシー

・森田剛主演舞台「fortune」

などなど

ということで、今回は2019年私が読んだgood本ランキングにしたいと思います。


2019年は20冊でした。
仕事を辞めてからの8ヶ月は、逆に読む時間を作れず。私の場合、時間がありすぎると本の順位が低くなってしまうようです。ミシンやピアノで1日終わることばかり。

そんな中で、いつもおすすめ度★つけているので、20冊の中から★が高かったものをご紹介いたします。

第4位 (★4.3)

「蜜蜂と遠雷」恩田陸

私は映画を見たあとに小説を読みました。
私的にはこの順でよかったと思います。
私がピアノ好きだからこの点数なのかもしれません。これが運動の話とかなら私は絶対4.3もつけてなさそう…


第3位 (★4.5 ) 3つありました!!

「カラスの親指」道尾秀介
知人から薦められて。
はじめの方微妙だったのですが最後まで読んだあとあとがきまで読むと一気に良さが増します!

「聖女の救済」東野圭吾
東野圭吾ベスト5に食い込みました!!

「十角館の殺人」綾辻行人
これは怖かった!!!
怖すぎてトイレ行けなくなったけど、めちゃくちゃ面白かった!!
「え?!まじ?」と思いたい方はぜひ!

第2位(★4.8)

「ぼくのメジャースプーン」辻村深月
ちょっと残酷なシーンもあるけど、私は好きだったお話。

第1位(★5) 3つあります!!

★5がなんと3つもありました😲!!

「しなくていいがまん」小林麻耶
これは小説ではないのですが、とても共感することがあった本。頑張りすぎてるあなたへ、ぜひ読んで欲しい1冊。

「ツナグ」辻村深月
読後感もよかった。いろいろ考えさせられました。

「白夜行」東野圭吾
これこそ読後感はよくないのですが、長編なのに続きが気になって気になって一気読み。ちょっと陰な話だけど、私は好きだったな。どうしようもない人生背負ってる感じ、小説を読むことで実体験のような気持ちになっていろいろ考えさせられました。ドラマもおすすめ。


以上で2019年私が読んだgood本ランキングを終わります。

ランキングには取り上げていない本の読書記録も読書カテゴリーにありますので本が好きな方はぜひ読みに来て下さい(^^)

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【読書記録】恩田陸「蜜蜂と遠雷」映画を観てからの小説。二度楽しめました。

「蜜蜂と遠雷(上)(下)」恩田陸
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おすすめ度★★★★☆(4.3)

作品について

直木賞、本屋大賞をW受賞。
上巻約450ページ、下巻約500ページ。読みごたえありまくりな2冊でした。
雑すぎるあらすじを書きますと、ピアノのコンクールで天才たちが競いあう話です。
映画化されており、私は先に映画を観ました。(正確には、本を数ぺージ読んで脱落した…結果、映画で観た!)

主な登場人物

◯栄伝亜夜(えいでんあや)
…かつての天才ピアノ少女。母が亡くなったあとのピアノコンサートをすっぽかし、天才ピアノ少女は姿を消す。が、20歳になり、今回のコンクールに姿を現します!!(*’ω’ノノ゙☆パチパチ

◯奏(かなで)
亜夜の音楽友達??亜夜のコンクールに付き添って、面倒を見てくれる素敵な人物。映画には出てこない人。

◯マサル・カルロス…(すごい長い名前)
コンクールに出てくる19歳イケメン。ピアノうまうま王子。さらに性格も素敵。惚れる。亜夜とは実は小さい頃一緒にレッスンを受けた仲だった。

◯風間塵(かざまじん)
謎の少年。驚きなのが、音大も出てないどころか、ピアノをもっていない!しかし!!めちゃくちゃ天才的な演奏をする。すごすぎる。ありえない。
耳がとてもよく、「蜜蜂王子」と呼ばれる。ハンカチ王子みたい(笑)

◯高島明石
働きながら、そして家族をもちながら音楽家を目指す人。この登場人物はいい味出します。

◯審査員たち数名
ナサニエルと三枝子の会話、見所。

感想

私は映画を先に観て「素敵!!」と思ったのですが、映画後ならば小説もすらすら読むことができました。むしろとても楽しめました。

よく、原作→映画の順だと「原作の方がよかった、、」となりませんか?
数人の映画リポート読んできたのですが、「原作の方がよかった」派の方が多かったのです。その点、映画→原作の順で見たので、映画でわからなかった部分がわかったり、映画との違いを感じたりしてとても楽しめました。


【原作を読んでよかったと思ったこと】

◯タイトル「蜜蜂と遠雷」の意味や、映画に出てきた謎の馬についてわかった。
映画を観ただけだと「え?タイトルとどんな関係があったの?」とサッパリでした(笑)ってかそもそも塵が養蜂家の息子だったんですね。そこからわかってなかった(*-ω-)謎の馬も何度と出てくるけど意味不明だったのです。謎が解けてよかった!

◯名前にも実は…という気づきがあった。
マサル=「勝」、塵=「ダスト」と、本を読んで「なるほどー。」と。名前から差がついてるというくだりがあって、映画では気づけませんでした。

◯「音楽を文字で表現する」ということを体感。実感。
なんといってもここです。
映画を観たときに、これ、どうやって文字だけで表現するの?と思っていました。今回私は、知らない曲はYouTubeで曲を検索し、聴きながら読みました。「へーこの曲をこんな風に言葉で表現したのねぇ。」とえらそうに考えながら読むのがとても楽しかったです。



【映画と原作の違いで一番気になったこと】

本選でマサルがプロコフィエフの3番を弾く描写が出てきます。
いつも通りYouTubeで聴いて驚きが(;゚д゚)
「あれ?これ映画だと亜夜が弾いてたような、、?」!!!!!!

すぐに調べました!!
すると、映画と原作では、亜夜とマサルの本選の曲が入れ替わっているということでした( ゚Д゚)

〈映画〉
プロコフィエフ3番…亜夜
プロコフィエフ2番…マサル
〈原作〉ではこの逆です。

プロコフィエフ3番はド派手で映画の山場にもなるような素晴らしい音楽でした。映画が映えるように入れ換えて亜夜に弾かせたのかな?と思ったのですが、この方↓の考察【2.7 映画版の亜夜はなぜ『ピアノ協奏曲第3番』を弾いたか?】を読んで「すげー」と思ったので勝手に紹介いたします、、。映画も原作も読んで気になる方がいましたら、ぜひこの方の考察も見ていただけると。興味深かったです。
【ネタバレあり】映画『蜜蜂と遠雷』感想・解説:天才同士が作り出すイメージの世界の共鳴に震える! | ナガの映画の果てまで

お気に入りの文で締めくくります

下巻のラストの方の言葉です。

数千回、数万回演奏されてもすりきれることのないメロディ。何度聴いても感動する、常に人間の心のツボを押すメロディ。

共感共感。
私はクラシックが大好きピアノ大好き人間なのです。
ほんとにそう。特にショパン様。

どんなに汚くおぞましい部分が人間にあるとしても、そのすべてをひっくるめた人間というどろどろとした沼から、いやその混沌とした沼だからこそ、音楽という美しい蓮の花が咲く。

ほんとそう。
芸術はみんなそうだと思う。
喜び、悲しみ、苦しみ、いろいろ経験して生み出すからこそ、人の心に響くような美しい作品が生まれるのでしょう。


まだまだ書きたいこと、細かい感想はたくさんありますが、ここらへんにしておきます。

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【読書記録】辻村深月「ぼくのメジャースプーン」初めて感想に迷いました。

お久しぶりです。
ブログの更新はできていませんでしたが、とても元気に過ごしています。

最近はピアノ熱も高く、Instagramはピアノアカウントのようになっています。だいぶバタついてる動画ですが、よかったら観てください!(音量注意です!気をつけて再生してください。)

さて、読書記録へ。

「ぼくのメジャースプーン」辻村深月
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(このラテ、めちゃくちゃ可愛かった♪)
おすすめ度★★★★★(4.8ぐらい!!)

あらすじ

「ぼく」の幼馴染み「ふみちゃん」は、分厚いメガネをかけていて周りからはブスだと言われてしまう。ふみちゃんは、うさぎが大好きでみんなの分まで世話をする。本が大好きでとても賢い。ピアノも弾ける。運動もできる。何より、本当に素晴らしい人間性をもっている。そんなふみちゃんにぼくは憧れていた。

ぼくには受け継がれた不思議な能力がある。「◯◯をしろ。さもないと××(ひどいこと)になる。」と本気で願って言うと、その通りになるという能力。

小学校4年生のある日、可愛がっていた学校のうさぎが虐殺される。犯人は医大生。第一発見者はふみちゃん。
ふみちゃんはショックのあまり、声、表情、意志的なものまで失った。ぼくは、ふみちゃんの心を奪った犯人がどうしても許せない。ぼくの能力を使って復讐したい。同じ能力をもつ親戚の「秋山先生」に能力の使い方を教わりながら、罪と罰、復讐などについて考えていくお話。

感想

★5にならなかった理由は一つ。心が痛い、、。うさぎの虐殺描写はえぐい。ふみちゃんのショックが手に取るようにわかる。ぼくの葛藤と決意がよくわかる。
でもこれってきっと、、、、いい本だからだと思います。でも、ちょっと辛いから、★4.8。

いつも読み終わったら「ブログに書きたい感想」が浮かんできます。今回、読み終わったあとに全く浮かんでこなかったのです。
というのも、考えることが多過ぎて、自分の結論が出なかったからかもしれません。

うさぎ殺しの犯人に、「◯◯しろ。さもないと××になる。」という形で復讐をするなら、私なら一体どんな言葉を使うだろうか。
そもそも私は復讐をするだろうか。

先生とぼくの対話シーンが少しくどい印象はありました。復讐とは何か。復讐するなら能力をどう使えばいいか(どういう言葉にするか)を、考えていくシーンです。難しいことがずーっと議論されるから頭が疲れます。ぼくは10歳。すげーよ、ぼく。私も彼らと一緒にいろいろ考えました。
私なら、、復讐するのかな??



【心に残ったシーン】

①細かくかくとネタバレしてつまらなくなってしまうので、何のことやらわからない程度に書きます。

本当に大切な人に本心からの言葉をかけたときには、能力とは関係なく相手の心に届くこともあるということ。

「ふみのこと自慢なんだって(^^)」と、ぼくに言われた言葉をお母さんに報告していたふみちゃん。かわいすぎるでしょ。

辛い展開が多かったところでちょっと救われるシーンでした。ぼく、よかったね(T-T)


人間って、絶対に他人のために泣いたりできないんだって。
誰かが死んで、それで悲しくなって泣いてても、それは結局、その人がいなくなっちゃった自分のことがかわいそうで泣いてるんだって。
自分のためにしか、涙が出ないんだって、そう書いてあった。

この本に何度か出てくる「自分のため」というキーワード。なんだかとっても納得してしまった私です。

ぼくの復讐は、ふみちゃんのため?うさぎのため?
ふみちゃんは、復讐を喜ばない子だってこともわかってる。やっぱり復讐は自分(ぼく)のためなのだ!すべてが終わったあとに泣くぼくに秋山先生がかけた言葉が、私の胸に刺さりました。

責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって、『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです。

冷静だけど、温かい。
愛も結局自分のためなのかもしれないけど、それでもいいんだね。

ぼくのまっすぐな恋心と、秋山先生の言葉に心を打たれることは間違いなしです。

一気に読んでしまいましたが、とても心に残る作品の一つとなりました。ちょっと心が痛いところもあるけれど、とってもおすすめ。

心をなくしてしまったふみちゃんが、最後にどうなるのか、ぜひ見届けてください。

おまけ

章のはじめのデザインがおしゃれ。
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そして章の見出しが、言葉のしりとりになっていました。
眼鏡のふみちゃん→ふみちゃんの◯◯→◯◯の△△→△△の‥

さらには辻村作品を読めば読むほど他作品とつながってるとのこと。
作品を読む楽しみがいろんなところに散らばっているようです(^^)


私の辻村深月デビュー↓

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【読書記録】東野圭吾「聖女の救済」東野作品ベスト5に入りました。

前回のアドセンス記事にスターをつけてくださったり、ブクマで応援してくださったりと、このブログ続けててよかったなと思いました。思いきってワードプレスで新ブログを立ち上げようかな?なんて思考もあります。何か進展しましたら報告させてください。


「聖女の救済」東野圭吾
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おすすめ度★★★★☆(4.5)

作品について

この本は、容疑者Xの献身、真夏の方程式に続くガリレオシリーズの長編です。そしてこちらも映像化されています。東野先生、やばいですね!すごいです!


【ざっとしたあらすじ】
真柴義孝が殺される。発見したのは愛人。妻は先日、真柴から離婚を告げられている。しかし!!一番動機がありそうなこの妻には鉄壁のアリバイが!!
これは完全犯罪なのか?!?!

感想

★4.5!東野先生作品で私の中ではベスト5には入りました(^^)
いつも通り核心にせまるネタバレは書きませんが、紹介がてら少し内容にも触れていきます。

【私の推しポイント】

①怖すぎない←笑
私にとってはわりと大事なポイントです。まずですね、このお話の面白いところは犯人が初めの5.6ページでわかるところです。なので安心してその先を読んでいけるわけです。
同じおすすめ度★4.5の「十角館の殺人」では、「えー、犯人はこの人だったの?びびびびびっくり!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!」という驚きやスリルがあって、これはこれで最高に面白かったのですが、真逆です。

先ほど言いましたが犯人はしょっぱなわかるので先に書いてしまうと、妻です。夫(真柴義孝)が亡くなったときに妻は北海道の地元にいたのです。確実に、殺せない距離なのです。ちなみに和歌山毒物カレー事件と同じヒ素で、毒殺でした。

②忘れたころに湯川登場
のめり込んで読んでて、突然湯川が出てきました。130ページ越えたあたりだったので、すっかり湯川のことを忘れていて、「あ!これガリレオシリーズだったか✋(-.-)」と思い出しました。

③湯川の指示でスプリング8が登場
スプリング8とは大型放射光施設だそうです。放射光を使って、物質の原子・分子レベルでいろいろ調べられる実際の施設だそうです。カレー事件のときのヒ素もここで調べられたということで、、、。私は中学生だったのでそこまで詳しくは知りませんでしたが、あの事件は衝撃でした。容疑者の顔やインタビュー映像をいまだに覚えているぐらいです。今の若者には伝わらないと思いますが、この事件を知ってる世代なら、ちょっと小説とリンクして興味を書き立てられると思います。

④内海刑事が福山雅治の曲を!
途中で福山雅治の曲を聴いてるシーンが出て来て、「湯川じゃ~ん!!」と思いました。ちょっとクスっとする場面です。

⑤キーワード「虚数解」
初めの5ページほどで犯人がわかるのに、捜査は難航します。結局、400ページある本のラストになるまでトリックがわかりません。
湯川は散々トリックについて悩み、実験をします。そして最終的にたどり着いた結果は「虚数解」だと。
湯川のいう虚数解とは、『理論上はあり得ても、現実にはありえない』ということでした。読んでるときには意味不明だったけど、妻のトリックが分かったときに「なるほどね。虚数解だわ。私には無理。」となりました。どんな意味の虚数解なのか、あなたにはできそうか、ぜひお読みになって考えてみてください。そしてそれが【聖女の救済】というタイトルにも繋がります。


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【読書記録】東野圭吾「プラチナデータ」映画化主演は話題の二宮くんなのですね!!

10月末から何だかんだと忙しく?!なんとなく心の余裕が少なめです。
いつもスターやブクマとても嬉しいです。読みに来てくれてありがとうございます。
私が楽しみに読んでいたブロガーさんが数人更新ストップしてて悲しいですが、私はゆるりと無理せずに更新していこうと思います。今後もよろしくお願いいたします。

「プラチナデータ」東野圭吾
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おすすめ度★★☆☆☆(2.5)

作品について

こちら先日結婚発表をした嵐の二宮くん主演で映画化されているそうですね!東野先生の作品はたくさん映像化されていて本当に驚きです。そんな作品たちを2年前まで一切知りもしなかった自分にも驚きですが(笑)

【あらすじ】
テーマは『DNA』です。
毛一本でも唾液でも、DNA解析をすると、その人間のことが細かいことまでわかります。身長、骨格等はもちろんですが、「足の人差し指より中指の方が長い」など細かいことまで。その人間の顔をリアルに予想することできるようになりました。DNAを登録していれば、「この人の親戚にあたる人」などまでもわかり、このシステムのおかげで、高確率で犯人を逮捕できるようになった世の中のお話です。
主人公の神楽(かぐら)はこのシステムを使ってDNAを解析する人です。
ある日、このシステムを作った天才兄妹が殺されます。神楽は「作った人が殺されちゃった( ̄▽ ̄;)」と慌てますが、現場に残されていた髪の毛をDNA解析したところ、驚きの結果を目にすることになります。
なんとなんと!!
解析結果をもとに作り出された顔は、自分(神楽)だったのです!!!
「ええええええ!なんで俺?」と慌てます。実は神楽、二重人格を自覚していて治療しているのです。神楽のもうひとつの人格はリュウ。リュウが目覚めているとき、神楽には記憶がありません。
「まさかリュウが、、?」と疑います。警察から逃げながら真相を暴いていく話です。

あらすじと初めの展開は「面白そう!!」と思い、サクサク読み始めました。
ですが、、、

感想

犯人や山場は書きません。
私の中で東野先生作品の最低おすすめ度★2.5を記録しました。
感想とあらすじと混在してしまうのですが、兄妹の殺人の他にも、違う連続殺人事件が起きます。殺された人は女の人で犯されて中出しされているのです。精液からDNA解析を行うのですが、「Not Found」。そのDNAのデータがありません。警察としては、『まだDNA登録が浸透していないから、データが足りない。』という結論だったのですが、実は違うのです。
【素晴らしいシステム】とは、いろいろな裏事情があるそうです。この点については「なるほどね。」と私は納得しました。それがこのタイトル「プラチナデータ」につながることです。

が!!!
この殺人が胸糞気持ち悪いなと思ったのです。
「Not Foundだからわざと痕跡を残した」んですけど、痕跡=精液って(|||´Д`)死んだ女の人を犯して精液を残す思考回路が気持ち悪い!!これだけでこの本はおすすめ度★2.5です。

楽しかったのは、神楽がDNA解析した結果を見て慌てるところまででした。が、さすがは東野先生です。最後まであっという間に読んでしまったのも事実。「読みやすい、気になる出だし」というところを評価して★2.5です。

本の帯の「人を愛する気持ちもDNAで決まるのか」という言葉に興味をそそられたのですが、、、この文は釣りですか?
一応恋愛も絡んできますが、筋違いではないかな、、?!と思いました。全くそういう話ではなかったように思います。

ただ、DNAをテーマにしたところは面白かったです。アメリカで実際にDNA解析で犯人を捕まえたという事例をテレビで目にしていました。近い将来日本もDNA登録を呼び掛けられる日が来るのでしょうか。倫理的に問題もあるようで、難しい問題だなと考えさせられました。

今回、少し酷評になってしまいましたが、私の素直な感想を書かせていただきました。
やっぱり『秘密』に手を出そうかな?と悩みながら、家にあった東野先生の別の本を読み始めました。

また書きます(^^)

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【読書記録】辻村深月「ツナグ」今日も大切な人を大切にした日を過ごします。

ちょっと低迷中のニコです。
みなさんのブログにもあんまり顔を出していなくて。ゆるりと更新します。


辻村深月「ツナグ」
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おすすめ度★★★★★

あらすじ

歩美(アユミ)は、「使者(ツナグ)」の見習い男子高校生。ツナグとは、生きている人間と死んでしまった人間の再会を仲介をする窓口。歩美は見習いとして仲介しながら、ツナグの役割や生と死について考えを深めていきます。


【感想、そして自分の考え】
とてもいい本でした。久しぶりの★5。
テーマがテーマなので「重すぎる本は嫌だな、、」と思っていたのですが、そういう印象は残りませんでした。思ったより、軽い読後感。
今回この本を読んでいて、忘れかけていた記憶がよみがえりました。本の感想と絡めて、私の持論についてもぜひ読んでいってもらえたら嬉しいです。

天国はないという持論

私、昔から天国はないと思っていたのです。死んだらそこで終わり。天国も地獄もない。

高校3年生の夏休み、2年間仲良くしていた男友達が交通事故で亡くなりました。実は私は彼のことが好きでした。今まで親戚の死は体験してきたけれど、初めて人の死で大泣きしました。自分でもそんな自分にびっくりしたのを覚えています。何日経ったかわからないのですが、「天国はない」という持論に変化が起こりました。

【天国というのは、大切な人を亡くした生きている人間が、どうしようもない気持ちを埋めたくて作り出したものだ。】と。

当時の私は、「あいつも天国で楽しく暮らしてるといいな。天国で見守っててくれるといいな。いつか死んだら会おうね。」と、信じてもいなかった天国の存在に助けられたのです。 生き残った者のエゴが作り出した存在なのかもしれませんが、天国という存在を信じることで前に進めました。

この本の歩美も【ツナグの存在は、生きている人間のエゴなのではないか。】と悩みます。ツナグのルール上、死者は生きている人間を指名することはできません。生きている人間が依頼して、初めて会うことができます。歩美は仲介しながら、答えを見つけていきます。ぜひ、読みながら一緒に考えてみてください。

葬式にお金をかけないで欲しいという持論

祖父が亡くなったときに、お葬式ってすごく大変だし、たくさんのお金がかかるな、、って思ったのです。高校生のころの日記に「私が死んでも葬式はお金をかけないでください。」と謎の遺言を残していたぐらいです。それはついこの前まで変わらず思っていました。
それが、先日何気なくテレビを見ていて「なるほど!!」と思うことがあったのです。
瀬戸内寂聴さんが出ていたのですが、お墓だか葬式だか仏壇だかの話で(すみません、うろ覚え、、。)
死んだ人というより、生きてる者の心の整理のためだから。
と言っていたのです。目からウロコでした。
私は[自分が死んだら]という視点でしか葬式のことを考えていませんでしたが、もしも大切な人が亡くなったら、きちっと見送りたいし、いつでも会えるお墓や仏壇が欲しいと思うでしょう。言ってみれば、それもまた【生き残った者のエゴ】なのかもしれません。

最後に

【ツナグも天国の存在もお墓も仏壇も葬式も全部生きている者のエゴ】だと思いました。だけど、それは悪いことではない。【大切だった人がいた】という事実がそのエゴを生むのかなと思います。そうでもしないと生き続けられない、または、そうすることでこれからの生きる勇気につながるのであれば、そのエゴは仕方がないのかもしれません。

そしてこの本を読んできっと誰もが考える「私だったら誰に会うかな?」ととか、「生きているうちに悔いなく過ごそう」ということは私ももちろん考えました。
毎日毎日、夫には愛があふれでちゃっていますが毎日愛を伝えてても、今死なれたら後悔しかありません。むかつくことも多々あるけど、毎日に感謝して暮らそうと改めて思いました。

明日は、夫の事故日です。おかげさまで奇跡的に命は助かり、全治1年の手術も終わり、元気に暮らしています。リニューアル後、下書きにいれてた当時の記事をまた公開しました。事故の次の日の記事なのでちょっと暗いですが、こちらのリンクも貼っておきます。

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