人生模索中ブログ(-.-)

happyを追究したniko life~さよならメニエール~

元教員テクニック【叱らないための工夫が大切】

なんだかふと、教育に関する記事を書きたくなってきたので、前回から細々書いております。

今回ご紹介するのは、
【はじめに。私のスタンス】
【叱らないための工夫を常に】
【やむを得ず叱るとき】
【叱ったあとが大切】などです。

気になった方は、ぜひ続きを読んでいただけたらと思います。

はじめに。私のスタンス。

前回書きましたが、私は極力叱らないようにしています。
大事な叱りをスルーされたくないから。

普段は【誉め&お礼】の毎日。でも、ここぞってときには、叱る。叱りポイントは、4月に子どもたちに伝えておく。
こういうスタンスでやってきました。

これを書く上で、叱らないって、、無理だぞ?と思ったのですが、叱らないための工夫をたくさんしています。叱らないための工夫で子どもを育てることが大切かな、、という結論に今至りました。

叱らないための工夫を常に。

私は子育てはしていませんから、事例が学校でのことになってしまいます。ご家庭ではアレンジしてお使いください。

例えば、【月曜日の朝会で8時半に体育館集合】だったとします。
放置してたら、確実に集まりません(笑)前日に伝えておくパターンもありますが、月曜の前日だと金曜になるので、2日経ったら子どもは忘れます(笑)

そこで私は月曜日の朝の黒板にこう書いておきます。

「おはようございます。今週も元気にがんばろう!8時半から朝会です。何分に教室を出れば間に合うか考えて行動しましょう。

前回お話ししましたが、自分で考えて行動する子を育てたいのです。すべては黒板に書きません。ヒントだけ。

そして8時半に無事全員間に合ったとしたら、朝会のあと、めちゃめちゃ誉めます。
放置してたら叱る案件が、一つの工夫で誉めに変えられました!

ちなみに、数人が間に合わなかったときには、間に合った人たちをまず誉めます。
「先生、なんの声かけもしてないのにちゃんと時間見て、自分たちで行動できたね。すんばらしい。
間に合わなかった人、いたの知ってます。今日は特別に見逃します。でも来週からは時間を守れるようにするために考えよう!ちなみに、何分に出れば間に合う?」
と聞くと、
20分には並びはじめてーとか、
15分にトイレ行ってーとか、
8時10分までには登校しないとーとか、
たくさん意見を出してくれます。

「おし。来週は全員そろいたい。よろしく。」とさらっと終わらせます。そして次の月曜日、全員クリアできるようにまたレールを敷いておくのです。

全員間に合ったら、盛大に誉める!!なんなら5分はやく授業を終わらせて、ちょっとしたクラスレクを入れる。

確実にクリアできるヒントを散りばめて、達成したら誉める
これにより、
お互いのストレスもなくなり、無駄な叱りもなくなり、大事な叱りが伝わります。

やむを得ず叱るとき、、

基本レールを敷いて叱らずに誉めるようにしているのですが、それだけでは回避できないことも多々。でも私の場合叱るというより、指導です。

①話を聞いてから指導というパターン。
指導の中で叱ることがあります。基本こっち。

②まず叱る、そのあとなぜダメなのか伝えるパターン
状況により、ですが、②は高学年より低学年の方が多いです。
高学年で、このパターンを使うときは、
・ふざけて危ないことをしたとき
そのぐらいしか思い付かない、、(^o^;)

①の事例
【いじめにつながるような行動のとき】
これは頭ごなしに叱っても確実に解決しない。
小学校あるある。
近くを通ると避ける
睨んでくる
無視する
悪口を言う
はぶる

など。
この行為を見つけたときには、その子を呼ぶ。

ニコ「なんかあった?」
子「いや、別に。普通です。」
小6ともなれば確実にこう言います。
ニコ「いや、見てたらわかるわ。先生、今怒ってるとかじゃなくて。不満たまってんなら、心配だから教えて。」
子「言わないでよ?実はあいつ、うざいんよー。」
と、
とりあえず叱る前に話を聞く。

小学生ともなれば、善悪はたいていわかっていて、ダメだけどしちゃう理由があります。
まずはお礼
「言いにくいことだったね。教えてくれてありがとう。」
一緒に考える
「この行動が正解じゃないことはわかるね?下手したらいじめに繋がって100%あなたが悪くなる。じゃぁどうしたら解決できるか考えよう。」と、たくさんの案をこちらから持ち出します。
・ちょっと離れてみる
・もう気にしない
・本人に直接言う
・先生と本人同士と3人で話す
・先生から本人に代弁する
・名前を出さずにクラス指導や授業で全員で自分を振りかえる

すると、本人は自分で考えて決めます。
話し合いをする場合は、何を伝えたいか事前に聞いて、メモを持たせます。
そして、、まぁまぁ解決できたとして、「睨む、無視する、悪口を言うことは、何の解決にも至らない。お互いが嫌な気持ちになる。こういう解決方法を覚えたから、また同じようなことがあったら活用しよう。」と、事後の叱り?指導?をします。
子どもたちは、納得すれば、素直にいい道を歩みます。
「無視はダメ!」
「みんな仲良くしなさい!」
子どもにもきれいごとは通じない。
合わない人はいる。
私もいる。
でもそれを傷つけるのは、間違い。
それは教えてあげます。

なぜダメなのか、なぜ叱られたのか、納得すれば、子どもたちは気を付けようとします。
(特性により気を付けてもできない子はいる。そしたらまた別の方法を一緒に考えましょう。)

叱ったあとが大切

やむを得ず、指導や叱りをした場合、アフターケアが何より大切だと考えます。
叱ったあとあとに、できるようになった場合、すぐに誉める。
ここを見逃したらいけません!
当たり前のことだっていい。

毎日人をパンチしちゃう子が、今日一日誰もパンチしなかったら、「それ当たり前でしょ!」と終わらせちゃダメです!!
当たり前のことだって、その子にとっちゃすごく頑張ったことだと思います。

ちゃんと見てるよ。
そういうの素敵だよ。
絶対自分のためになるよ。
成長がうれしいよ。

とりあえずちゃんと「見てるよ。応援してるよ。」と伝わるように。もう日々、その繰り返しです。

まとめ

◯大人がアンテナを張って、子どもを見る。
◯慣れるまではヒントだらけ。
少しずつヒントなしにして、叱らない工夫を。

◯やむを得ず叱るときは、なぜ叱るのか、どうしたら解決できるのか丁寧に一緒に考える。
◯叱ったあとのケアとフォローを忘れずに

以上、私が心がけていた指導法です。
おうちの方は、毎日毎日我が子を見ていて、本当に尊敬です。これがすべての子に当てはまるかと言われればそうではありません。しかし、少しでもお役に立てれば光栄です。